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2章 データベース記憶域構造
では、データベース記憶域構造2回目です。
前回はデータベースに含まれるファイル群についてご紹介していきました。
今回はもう少し深くまで見ていきましょう。

データベースで使用するファイル群


Oracleは制御ファイル、REDOログファイル、データファイル
アーカイブログファイルをデータベースと言います。

アーカイブログモード


制御ファイル


 データベースの物理構造の情報を格納しています。例えば、データベース名や
 データファイル、REDOログファイル名や位置(パス)情報などを格納しています。

制御ファイルに格納する情報
 ・データベース名
 ・データ・ファイルとREDOログ・ファイルの位置情報
 ・データベース作成のタイムスタンプ
 ・現行のログ順序番号
 ・チェックポイント情報

チェックポイントとは、データファイルに書き込みを行うイベントです。


REDOログファイル


DB変更情報を格納します。グループ内に多重化のためのメンバーが存在します。
この変更情報はDB障害時のデータベースの復旧に使用します。

REDOログファイル

REDOログファイルの書き込みタイミング
 ・トランザクションのコミット時
 ・REDOログ・バッファの3分の1がいっぱいになったとき
 ・タイムアウト発生時(3秒)
 ・DBバッファキャッシュの使用済みブロックをデータファイルに書き込む前


データファイル


 テーブルや索引などのオブジェクトのデータを格納します。
 データベースバッファキャッシュ上で更新された使用済みブロックは
 チェックポイントというイベント時に書き込まれます。

データファイル

チェックポイントのタイミング
 ・DBの停止(強制終了を除く)
 ・ログスイッチ時
 ・ALTER SYSTEM CHECKPOINTコマンド発行時
 ・ALTER DATABASE BEGIN BACKUPコマンド発行時

表領域とデータファイル


データファイルは表や索引などのオブジェクトデータを格納するファイルです。

データファイルは表領域という論理単位で構成されています。
表領域の中に複数の表などを格納します。
表領域は複数のデータファイルで構成することも可能です。

表領域とデータファイル

データファイルと表領域の制約
 ・表領域は複数のデータファイルで構成できる。
 ・データファイルは複数の表領域に属することは出来ない。
 ・表領域は複数のデータベースに属することは出来ない。

データブロック、エクステント、セグメント


また表領域は論理単位とご説明しましたが、その他の論理単位があります。
セグメント、エクステント、データブロックなどがあります。
表領域とデータファイル

データブロック
Oracleで割り当てられる最小単位です。
データブロックはOSブロックにマッピングされます。
データブロックのデフォルトのサイズは8KBです。

エクステント
エクステントは連続したデータブロックの集合です。
領域の割り当てはエクステント単位で取得されます。

セグメント
セグメントはエクステントの集合です。
例えば、EMP表は1つのセグメント。

論理単位の大きさ以下の順となります。

表領域 > セグメント > エクステント > データブロック

いかがでしたでしょうか。データベース記憶域構造も
覚えることが多い箇所ですが、試験を受験する方はしっかり覚えていきましょう。

本章は以上となります。