3章 列別名
今回は列別名について書いていきたいと思います。
列別名はSELECT文で指定した列を他の名前で表示させる機能です。
以下の実行結果をご覧ください。
SQL> SELECT first_name,(sysdate - hire_date)/365 FROM employees;
FIRST_NAME (SYSDATE-HIRE_DATE)/365 ← 列見出し
------------------------------ -----------------------
Suzuki 22.0018365
…
この列見出しはSELECT句で指定した通りに表示されます。計算式を使用した場合、
その表示が分かりづらいですね。このような場合には列見出しの名前を変更することができます。
この機能を列別名と言います。
では使用方法を見ていきましょう。
[構文] 列別名の定義
SELECT 列名 [AS] 列別名 FROM 表名;
ASは省略が可能です。上記の指定方法で列見出しの名前を変更してみましょう。
SQL> SELECT first_name AS name ,
2> (sysdate - hire_date)/365 "Duration"
3> FROM employees;
NAME Duration
------------------------------ -------------------
Suzuki 22.0018992
Sato 21.9909403
Yamamoto 19.5772416
Watanabe 16.5169677
Watanabe 16.3991594
Kataoka 14.0128581
Harada 14.0128581
…
列見出しを列別名の機能を使用して表示しました。
first_name AS nameの列見出しは、「NAME」と表示されています。
列別名を小文字で指定しても、結果は大文字であることに注意してください。
またもう片方はASを省略した形で指定しています。
そして列別名をダブルクォーテーション(")で囲っています。
ダブルクォーテーション(")で囲むと大文字小文字を区別して表示することができます。
SQL> SELECT (sysdate - hire_date)/365 "Duration of service"
2> FROM employees;
Duration of service
-------------------
22.0018992
21.9909403
19.5772416
16.5169677
16.3991594
14.0128581
14.0128581
…
次の例題では、"Duration of service"という列別名を使用しています。
今回の様に複数の単語(スペースを含む文字)の列別名の場合は、
ダブルクォーテーション(")で囲ってあげる必要があります。
今回の列別名の使い方は以上となります。
列別名を使用するとより見やすい実行結果を表示することができるようになります。