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33章 オブジェクト
それでは今回はオブジェクトについて学んでいきましょう。

オブジェクトとはデータベース内に存在するものの総称です。

今までデータを格納する表を使用してきましたが、
これはデータベースオブジェクトと呼びます。

表以外のオブジェクトも様々なオブジェクトが存在します。

オブジェクト一覧
データを格納
索引 SQLの実行速度の向上
ビュー 表のデータを加工して表示
順序 一意な値を生成
シノニム オブジェクトの別名

他にも存在しますが、一般的なオブジェクトは以上の通りです。

詳細は後の章でご紹介します。

またこれらのオブジェクトには所有者がいます。
基本的にはオブジェクトを作成した人がそのオブジェクトの所有者となります。
所有者のことをOracleではスキーマと言います。

厳密にはスキーマとはオブジェクトのまとまりのことを言いますが、
スキーマ名は所有者と同じ名前となるので、
スキーマ=所有者と思っていただいて構いません。

そして自分が所有していない表に対してアクセス権が付与されていると
その表にSQL文を実行することができます。
その場合は、表名の前にスキーマ名を指定する必要があります。

  SELECT * FROM スキーマ名.表名;
  

例えば、satoスキーマのtest表に対してアクセスしたい場合は

  SELECT * FROM sato.test;
  

となります。
このようにスキーマ名を指定することにより、
別のユーザが所有するオブジェクトに対しても操作が可能です。

これからはオブジェクトやスキーマという言葉を使っていきますので、
しっかり理解していくようにしましょう。