トップ > SQL入門 > 37章
37章 シノニム
それではSQL基礎最後の内容となりましたシノニムについてのご紹介です。

シノニムはオブジェクトに対しての別名となります。
長いオブジェクト名や別ユーザのオブジェクトに対するアクセスを簡単にすることができます。

スキーマ


各ユーザが所有するオブジェクトをスキーマといいます。
スキーマはユーザ名と覚えてもらっても構いません。
例えば、ORAユーザが作成した、テーブルやビューはORAスキーマといいます。

スキーマ

例えば、TOMユーザがORAスキーマのemployeesオブジェクトを
SELECTしたい場合、スキーマに対するアクセス方法は表名の前にスキーマ名が必要になります。

SELECT * FROM ora.employees;

となります。「ora.employees」ちょっと長いですね。
これを簡単な名前のシノニムを作成することで楽になります。

シノニムの作成、削除


[構文] テーブルの作成
 CREATE SYNONYM シノニム名 FOR オブジェクト名;

では実行例です。

  SQL> CREATE SYNONYM ora_emp FOR ora.employees;

  Synonym created.
  

上記の様にシノニムを作成すればそのシノニム名でアクセスが可能です。

  SQL> SELECT * FROM ora_emp;
  

簡単ですね。では最後にシノニムの削除方法です。

[構文] テーブルの作成
 DROP SYNONYM シノニム名;

以上がシノニムについてのご紹介となります。