8章 単一行関数
では、今回は関数について学んでいきます。
関数とはSELECTで取得する行に対して色々な処理を行ってくれるものです。
例えば、関数を使用すると文字を大文字にしたり、小文字に変換して表示させることができます。
以前、現在の日付を表示するSYSDATEをご紹介しましたがこれも関数の一種です。
Oracleで使用する関数のタイプは2つあります。
・単一行関数
・グループ関数
単一行関数は1つの行に対して処理を行う関数です。
例えば、SELECTの結果が10行の場合、単一行関数は1行ごとに処理を行うので、
実行結果は10行となります。
グループ関数は複数行をまとめて処理し結果は1行で返します。
グループ関数は次章でご紹介していきます。本章では単一行関数についてご説明していきます。
文字列関数
UPPER |
大文字に変換して表示 |
LOWER |
小文字に変換して表示 |
INITCAP |
先頭の1文字を大文字に変換して表示 |
LENGTH |
文字数を表示 |
SUBSTR |
特定の文字数だけ抽出して表示 |
INSTR |
指定した文字が何行目なのかを表示 |
LPAD |
左側に文字を埋め込み表示 |
RPAD |
右側に文字を埋め込み表示 |
TRIM |
指定した文字を取り除いて表示 |
REPLACE |
指定した文字を置き換えて表示 |
数値関数
ROUND |
四捨五入して表示 |
TRUNC |
切り捨てして表示 |
MOD |
割り算の余りを表示 |
日付関数
SYSDATE |
現在の日付を表示 |
ADD_MONTHS |
指定した月数を加算して表示 |
MONTHS_BETWEEN |
2つの日付の月数を表示 |
NEXT_DAY |
指定した曜日の次の曜日の日付を表示 |
LAST_DAY |
月末の日付を表示 |
変換関数
TO_NUMBER |
文字データを数値データに変換して表示 |
TO_CHAR |
数値データを文字データに変換して表示 |
TO_DATE |
文字データを日付データに変換して表示 |
上記の関数もOracleで提供しているほんの一部となります。
今回は関数の簡単なご紹介となりましたが、
次章では実際に実行例を交え確認していきたいと思います。